ガンプラ改造・50 旧1/144 ターンX

turn_x_1.jpgturn_x_2.jpg
ついに当面の目標だった「記事タイトルの通し番号・50」に到達しました!(作り直しが入っているので50体ではないけど)引き続き最終目標の「100」目指して励んでいきたいと思います。

シドミード・デザインとしては∀ガンダムよりむしろこっちが本命だと思っているターンX。この異形感、今まで見たこともない造形がすごい。徹底的に左右非対称というのも個人的にツボである。

さて、ターンXはMGが発売されているけど定価6,600円、中古価格は約2倍。1/144で統一したいというのもあり旧キットを買い求める。駿河屋で定価660円が2,800円と約4倍だが、ここは総額で判断すべきだろう・・・。

turn_x_3.jpgturn_x_4.jpg

改造ポイント


いざ箱を開けてみたらビックリ、武装はビームライフルとバズーカのみで、ハンドビームガンとミサイルランチャーが付属してない!右手の溶断破砕マニピュレーターは閉じたままで爪が展開できない!こりゃ工作に苦労しそうだ・・・( ̄▽ ̄;)

  • 頭部の整形し直し

  • 背部ウェポンラックは小さ目に整形

  • 溶断破砕マニピュレーターの展開状態を差し替え式で表現

  • ハンドビームガンとミサイルランチャーの自作

  • カラーリングの薄緑は個人的に好きでないので白に変更


turn_x_5.jpgturn_x_6.jpg

実際の作業


1.頭部
卵型のシルエットと虫の触覚みたいなアンテナを何とかしたいと思って、
  • 顎回りを削り取って1stガンダムのマスク部分を移植

  • アンテナはMG・Zガンダムのモノ、基部は1stガンダムのモノを貼り付け

  • 後頭部の半円形の飾りは角張った形に整形

ここまでで結構見れる形になったので、①頭部側面を平らに削る ②トサカ(サブカメラ)を自作する、というアイデアもあったんだけどオミットした。

2.背部ウェポンラック
大き過ぎると感じるので側面をザクザク切り落としてプラ板で塞ぐ。面積を半分位にと思ったんだけど、表面のモールドの兼ね合いで2/3程度になったろうか。もう一回り小さくても良かった。(・ω・)

3.マニピュレーター
「おゆまる+ポリパテ」で複製を試みるがヤスリ掛けしている間にポロポロ欠けていく。3度パテを盛り直して修正したけどこれ以上は諦めた。凸凹で情けない出来な上、モールドの掘り直しも途中で挫折・・・。

次に元のマニピュレーターを切り刻み、ジャンクパーツを組み合わせてクロー状態を作る。支持アームがちょっと大きいが自作するよりマシだろう。ライフルやバズーカは右手で構えたいので左右の腕を入れ替え。

4.ハンドビームガンとミサイルランチャー
フルスクラッチする技量はないし、そもそも設定通りのデザインにしたいとも思ってないのでジャンク品から適当にでっち上げる。

ビームガンはメリクリウス、ミサイルランチャーはザクのモノ。プラ板やパイプでそれっぽくディテールを追加。ミサイルランチャー大き過ぎた上に持ち手を上下間違えて接着してしまった。

取り付けには初めてネオジム磁石を使ってみた。これはいい!もう武器のマウントの為にボディに穴開けなくていいな。ただ100均の直径6mmのモノを使ったんだけど、武器に仕込むのにはギリギリだった。半分位のを探しとこう。

5.塗装
何か変わった色にしたかったんだが、いいアイデアが浮かばなかったので白に。通常3回塗り重ねるところを5回吹いたにも関わらず、緑の色味が残ってしまったがこのままでOKとする。

背面のウェポンラックは青系(設定画では青、キットの指定は薄いブルーグレー、MGは紺)だけど、トリコロールの∀ガンダムに対してモノトーンにしてみようと思いついてLグレーに塗装。

成形色のまま(Mグレー)の方が良さげだけど、武器と色味を変えたかったので。背面写真を見ての通り、効果はまずまずといったところ。

6.スミ入れ・部分塗装
白い機体のスミ入れはグレーが基本だけれど、敢えて黒を使ってみた。うん、いいかも。やたら黒で塗りつぶす箇所が多いが、拭き取りが綺麗にいかずあちこち汚れが残ってしまった。何故だ???


turn_x_7.jpgturn_x_8.jpg

最後に


ターンxは∀ガンダムの兄弟機となっているが、どこにもガンダムだとは書いてない。が、ここは素直にガンダムタイプと解釈して頭部の造形やカラーリングを決めた。しかしデサインが独創的なのでジオン系(グレーやアーミーグリーン)も良かったかも。

それに武装モリモリの機体はポージングのバリエーションが増えるので好きだ。1記事につき8枚の写真というのを基本にしているんだけど、固定武装の機体だと6枚位でアイデアが尽きたりするのがつらい。プレイバリュー大事。(^^ゞ

今回何だかやってて楽しくなって、もう少し∀シリーズに付き合いたい気分にすらになってきたんだがこれにて終了。そもそもキットがなかなか手に入らないんだけどね・・・(^^ゞ

カテゴリ「ガンプラ」一覧へ

 2023-05-18  15:26  カテゴリ : ガンプラ

網走番外地 全18作制覇!

abashiri_1.jpgabashiri_2.jpgabashiri_3.jpg
今年1月、ウチは地デジは観れるけどBSは映らないと思ってきたけど実は受信出来ると知った。年末の掃除中に外れちゃったアンテナケーブルを間違った端子に挿した事で発覚したのである。(^^ゞ

3年前に引越ししてから、年間に鑑賞する映画の本数が激減していた。(年100~150本は観てたのが50~70本に)だがBSが映るなら昔のペースに戻せる!地デジとBSじゃ映画の放映数がまるで違うのだ。

丁度「網走番外地シリーズ・一挙放映」という企画をやっていたので全部録画。前半見逃した作品はAmazonプライムで補填して全作制覇した。久々にブログで映画の感想を書いてみようと思う。

1.ヤクザ映画というものを誤解してました


網走番外地をジャンルで言うと「ヤクザ映画」であろう。自分的にはヤクザ映画というと「陰惨・凄惨」といった感じのちょっと怖いイメージ。でも網走番外地はまるでそんな雰囲気じゃなかった。

自分の印象としてはむしろ「人情映画」である。ヤクザ映画と寅さんシリーズの中間位って感じ。いや、ホントにそう思ったんだってば!(^^ゞ 物語の構造的に必殺仕事人っぽい、と例えてもいいかもしれない。

ヤクザ映画について調べてみたら、任侠映画(義理人情に厚いヤクザ)と実録シリーズ(利害で動く冷酷なヤクザ)に分けられるらしい。自分は後者のイメージでいたんだな。今後はヤクザ映画という言い方はやめて任侠映画と称したい。

2.シリーズの特徴


① ストーリーは見事にワンパターンである。
  1. 刑務所帰りの男~健さんが流れ着いた土地でやっかいになる。(刑務所内で完結する話もある)

  2. そこの人達と交流を深める。

  3. そこの人達は悪い奴らに嫌がらせを受けており、段々エスカレートしていく。

  4. 2人位殺される。(判で押したように1:30当たりから(笑)

  5. 健さん「もう勘弁ならねぇ!」と日本刀片手に殴り込み。(これも判で押したように1:45当たりから(爆)


② 意外とコメディタッチである。由利徹・南利明などの大物コメディアン、ゲイ役の吉野寿雄らが脇を固めるだけでなく、健さんもギャグに挑戦してたりする。先に「ヤクザ映画と寅さんシリーズの中間位」と言ったのはそういうトコからだろう。

③ 後年の健さんと言えば「無口、不器用、渋い」というイメージだが(網走と同時期の「侠客伝・残侠伝」といったシリーズも同様)網走番外地の健さんは「結構しゃべる、短期、ケンカっ早い」って感じで印象が違う。若々しい。

3.オススメの作品


各作品にストーリーの繋がりはないので、基本どこから見ても構わない。前半10作の中にはハードボイルド寄りの作品もあるけれど、後半8作は明朗快活な路線と言えそうだ。

物語前半のバリエーションが各作品の大きな違いなんで、簡単に一覧にしてみた。自分の復習の意味もあるし、何か気に入ったモチーフがあればそれを取っ掛かりにしてもいいのかな?と思ったんで。(^^ゞ

舞台仕事特色
網走番外地網走刑務所内脱獄計画に巻き込まれる。本作のみ白黒、以後はカラー
続 網走番外地函館~青森テキ屋盗難ダイヤの争奪戦。健さんのテキ屋の口上アリ
 望郷篇長崎港の荷役作業ハーフの少女との交流。初のラストの殴り込み
 北海篇釧路トラック運転手危険な荷運びの道中、様々な人々を乗せる
 荒野の対決北海道道南牧場健さん仔馬を手に入れる
 南国の対決沖縄親分の死の真相を探って奔走
 大雪原の対決北海道ノサップ獄死した仲間の実家へ
 決斗零下30度旭川鉱山の坑夫鉱山経営者との戦い
 悪への挑戦博多~阿蘇厚生施設の先生不良達と暴力団の諍い
 吹雪の斗争ノサップ健さん初の刑務所脱獄。父の仇討ちへ
新網走番外地北海道~東京新橋街の顔役暴力団と華僑の抗争
 流人岬の血斗四国松川造船所暴力団の造船所乗っ取りに対抗
 さいはての流れ者北海道北端蟹工船何と健さんが子連れ!
 大森林の決斗網走林業刑務所での職業訓練
 吹雪のはぐれ狼北海道カムイベツ教会の手伝い神父を兄貴分と呼ぶ謎展開。不良達にボクシングを指導
 嵐を呼ぶ知床岬知床牧場競走馬の奪い合い
 吹雪の大脱走網走刑務所内所内で暴動が起きる
 嵐呼ぶダンプ仁義北海道・北海ダムダンプ運転手ダム工事への嫌がらせ

通して見ると全18作中14作が北海道でした。もっといろんな所に行ってた気がしたんだけどなぁ。あと18作中3作が特に仕事につかない回、3回が刑務所で完結する話だった。これも意外。

で、結局何がオススメなの?って話になるが、一般に評価が高いのは「望郷篇・北海篇」あたりのようだ。自分もこの辺を推したい。第1・2作は前述の基本パターンが確立されてないし、初期10作(石井輝男監督作)から観るべきと思うからだ。

最後に


昨今の回転ずしテロに見られるように日本人の劣化ぶりは底を抜けた感がある。自分自身も子供の頃は「おてんとうさまが見ている」と思っていたけど、今は「正直者がバカをみる」と感じている。

1960~70年代公開当時、任侠映画はその道の人だけでなく、サラリーマンや学生にも人気があったらしい。禁欲的でストイック、不条理な仕打ちに耐えに耐え、筋を通す健さんに男という男が憧れたのだろう。

そう!健さんを失って日本人はダメになったのだ。日本人が立ち直るには皆が健さんの任侠映画を観ることである。間違いない!(←冗談ですからね)

※関連エントリー
 男はつらいよ 全48作制覇! 
 釣りバカ日誌 全22作制覇! 

ガンプラ改造・49 HGCC ∀ガンダム

turn_a_1.jpgturn_a_2.jpg
作品発表順ではガンダムWの次はガンダムX。主役のガンダムXはちょっと作ってみたいかも、けど定価以下じゃないと嫌かなぁと思ってたら手に入らず。(^^;) 飛ばして∀ガンダムにいきます。

∀ガンダムをかっこいいと思うかって?全然思わん(爆)富野御大が「これは巷では一番不人気なガンダムなんだ」と言ってた覚えがあるけど、そりゃそうだよな。あのヒゲはないわ~。

じゃあ何で作るのかって?そらあーた、シド・ミードがデザインしたガンダムだからですよ!これは立体物で体感しておきたい。ただカッコ悪いと思うところは自分なりに手を加えていくつもりでいる。

turn_a_3.jpgturn_a_4.jpg

改造ポイント


  • 丸っこい頭と「ヒゲ」に手を加える

  • なで肩のショルダーアーマーを平行なラインに整形

  • 白いライフルとシールド形状の修正


色々調べてるうちにビルドファイターズで「∀ガンダムシン」という機体があるのを知る。自分が考えてた事にかなり近い。けどちょっといじり過ぎなんだよなぁ。自分はもう少しシド・ミードのシルエットを尊重した最低限の加工に留めたい。

turn_a_5.jpgturn_a_6.jpg

実際の作業


1.頭部
頭部側面を平らにけずり、ジャンクの丸パーツを接着。寒冷地用ジムのような感じに。トサカ(サブカメラ)をつけるつもりでいたんだけど、シンのディテールを見てなくてもいけそうだと判断。

2.ヒゲ
どうすればいいかはイメージ出来ている。ゲッターロボGみたいにすればいいのだ(例えが古っ!)1.2mmプラバンを切り出すが取り付けが雑過ぎた。口回りはどうもうまく処理出来ず、1stガンダムのマスク部分を張り付ける。

3.肩アーマー
何故か肩アーマーは前後に分割されていて、工作が面倒なのでくっつけようと考える。が、設定でそうなってるみたいなのでシド・ミードに敬意を表して(^^;) そのままの状態で頑張った。

プラ板を側面上面に貼る。前後面のR部分をパテを盛って成形する自信が出ず、上に積み上げたような形で妥協してしまった・・・。下のラインは胸部アーマーから流れるようなラインで繋がっているのでいじらない。

4.ライフル
どうも自分は白い武器というのは好きでないのでライフルはLグレーに塗装。後部の弾倉(?)は差し替え式になっているが1つにまとめ、グリップを移設。(両手持ちは味があるので)また好みでプラ板で周囲を囲って四角い形に。

シールドはゲルググ用にしか見えないのが嫌で1stのシールドに差し替えようなんて考えていたんだけど、ふと思いついて上下をカットしてみる。ジムカスタムみたいな感じを狙ってみた。

5.デカール
設定では装甲の表面は自己修復機能をもつ「ナノスキン」で覆われている、となっており「修理とか整備とか必要なのか?コーションデカール貼ったら不自然か?」としばし悩む。

自分はプラ板張りやスジ掘りはやらない(自信が無い)のでデカールは情報量を増やす大切な工作である。結局いつも通りにデカール貼りを行った。オリジナルの設定よりもプラモデルとしての出来栄え重視、って事で。(^^ゞ


turn_a_7.jpgturn_a_8.jpg

最後に


ガンダムと言えば直線が基調の造形が基本だが、本作の流麗なシルエットもなかなかいいものである。それにハイテク感がある太もものモールドや足の裏面のフィン剥き出しのディテールが素晴らしい♪ 

作り易いキットだったが、差し替え用の胸部(ミサイルポッド展開状態の再現)はマスキングがえらい面倒だった。ここは別パーツにして欲しかったなー。割と新しいキットなのに何で?(^^;)

で、∀ガンダムシリーズはあともう一機作ります。いくらシドミードデザインと言ってもフラットとかスモーとかはあんまり作ってみたいと思わないなぁ。そもそもキット化されてるのかも分からないけど・・・。

カテゴリ「ガンプラ」一覧へ

 2023-04-12  15:52  カテゴリ : ガンプラ

ガンプラ改造・48 HGACメルクリウス・ヴァイエイト

mer_vay.jpg正直作りたい機体ではなかったんだけど、2つの事から俄然やる気になりました。1つはボディを緑に塗るアイデアを思いついた事。「リーオーを元に急造した試作機」みたいな雰囲気にしたら面白そう。

もう1つはレビュー記事を見ていて「フェイスカバーオープン状態」というのに出来ると知った事。どうも丸い頭と小さいカメラアイが嫌だったみたい。

プレバン限定品なので中古ショップへ探しに行く。それ程人気はないらしく定価4,180円が6,000円と1.5倍弱。よし、これ位なら買っちゃえ!(≧▽≦)

mercurius_1.jpgmercurius_2.jpg

改造ポイント


  • 一部赤・青を残して緑に塗り替える

  • フェイスカバーオープン状態にした上、前回のリーオー同様丸いモノアイに変更

  • 大腿部のバーニアが引っ込んで目立たないのでパーツを追加

  • メリクリウスは近接戦闘特化という事でビームガンは廃止、ビームサーベルを追加


「リーオーを元に急造した試作機」 と言ったけど、両者が並んだ写真をよく見るとシルエットは似てるんだが大きさや細かい形は結構違う。

まぁミキシングしてまで忠実に再現したい訳でもないのでそのまま組む。そもそもリーオーが気軽に手に入らないからな。いたしかたなし。(・ω・)

mercurius_3.jpgmercurius_4.jpg

実際の作業


1.塗装
手持ちの使ってない塗料を活用しようとMrカラー605外舷22号色、25ダークシーグレー、52フィールドグレー2を2:1:1位の割合で調合。若干明るくなってしまった。

新造したっぽいパーツを赤青にしようという考えと全体のバランスを考慮して、頭・胸・大腿部のバーニアカバーを塗装せず成形色のままとした。少し濃い目の色に塗り直したら、もっと収まりが良かったかもしれない。

2.頭部
フェイスカバーオープン状態のままだと何かしまらない感じがするので、口元は元のパーツを切って貼り付ける。モノアイはリーオー同様WAVEのHアイズを接着。

3.バーニア
WAVEのNEW Uバーニア丸Mのパーツを張り付けただけ。ぱっと見リーオーより機動性が増したように見えて良い。


vayeate_1.jpgvayeate_2.jpg
4.武装
ヴァイエイトはビームキャノンだけなのにメリクリウスは銃も剣もあるのはおかしい、とビームガンは撤去。格闘戦特化型とする。

シールドとビームサーベルが一体になっているのは面白いけど「どうやって戦うの?」という疑問もあるので、ビームサーベルはジャンク品より追加。2刀流にするものいい。


5.合わせ目消し
胴・腕などに合わせ目が出るけれどそのままで。肩パーツは気になるけど後ハメ加工に自信がないのでパス。今回合わせ目消しは全くしてません。(^^ゞ


しかし2体共プレイバリューが高いな。ヴァイエイトは背中のジェネレーターがパカッと開くのがかっこいいし、メリクリウスはプラネイトディフェンサー用のスタンド付きなのが嬉しい。

vayeate_3.jpgvayeate_4.jpg

最後に


oz_1.jpg
今回は2体同時なんで製作時間も倍かかるかと思っていたが結構早く仕上がった。通常の1.5倍以下といったところか。多分同じ作業を連続してやった方が効率がいいのだろう。

さてOZのMS出揃いました!いつものように集合写真を掲載してシメる事にする。トールギスにも緑を差したらもっといい写真になったなぁと思ったけど、当時は思いつかんかった。

5体のガンダムだけでなく敵側のMSも作った事で何かやり遂げた、って感じがする(笑)後キット化されている機体はガンダムエピオンとサーペントがあるけれどパス。次にいく。

カテゴリ「ガンプラ」一覧へ

 2023-03-15  15:12  カテゴリ : ガンプラ

幻魔大戦DEEP トルティック 感想


10年ぶり位に小説買ったんで、これはネタにしないと勿体ない(^^;) とブログを一本仕立てました。単純に感想を羅列しただけなので、読んでない方は楽しめないと思う。すまん。 m(_ _)m

それと最初にお断りしておくが、自分幻魔シリーズは全部読んだけど、他の平井和正作品は全くの未読(近年の作品は勿論ウルフガイすらも)考察面で足りない部分があるかもしれない・・・。

第一巻


toltec_1.jpg「少女のセクソロジー」という短編が冒頭に収録されている。何か意味があるのかとそちらから読み進めたが、何の関連もなかった(オイ)主人公みちるのアナザーストーリーで彼女の人となりが分かる、って程度だ。

いよいよ本編に入るが自殺志願の初老の男性の描写から物語は始まる。東美恵とか猿坊とか見知った名前は出てくるんだが何とも地味、盛り上がんねー(笑)

前作の「幻魔大戦DEEP」もそうだったが何というかノリが軽い。これじゃライトノベルである。幻魔シリーズって緊張感というか切迫感というか重々しい世界観が魅力なのに拍子抜け。

前半「半年以内に15億人が消滅する巨大災害が起きる」とか予言される。しかしこちとら「新幻魔大戦」で人類が滅亡した地獄のような世界を体験している。話が小さい。ヽ(`Д´)ノ

最後に渋谷にて暴漢達の群れにみちるが大立ち回りを演じるのだが、ここまで来てやっとちょっとだけ幻魔大戦の片鱗っぽさを感じた・・・(・ω・)

第二巻


toltec_2.jpgみちるはテレポーテーション(?)を駆使して4人の女トルテックを探しに世界を駆けずり回る。過去や未来に飛ぶのではなく平行世界~同じ時代の少し違う世界~を行き来するので話が混乱してくる。

どんどん新しい登場人物が出て来てはどんどんシーンが変わっていく。シーンの切り替わりが異様に速く脈絡もなく、感情移入が出来ない。この辺は読んでてちょっと辛い、というか正直苦痛だった。

後半くらいからやっと平井先生らしい「情念がほどばしる」感じが出てきて、幻魔っぽくなってきたなと感じた。まぁそれが最後まで続かないんだが。(^^;)

終盤10数人のトルティックが集結して会議を開く。みちるはこの為に東奔西走していた訳でついにここまできたか!という感じだったのだが、何と「使い物にならない」とあっさり切り捨ててしまう。

この展開にはびっくりしたし、まだまだ面白くなりそうだと期待が持てた。用意されたトルティック集団ではなくみちるが1人1人探し当てた仲間~スズや青鹿晶子ら~がチームとなるのだろう。

第三巻


toltec_3.jpgと思っていたらスズも青鹿晶子もドロップアウト。え~間に合うのかよ、とドキマギしていまう。(平井先生の術中にはまってるね)そして4人の女トルティックは全く斜め上の方向から勢揃いする。

今回みちるが主人公というのは別にいいのだが、東丈が脇役どころか完全に空気である。この期に及んで何の活躍もなしか。古くからのファンとしては一抹の寂しさを覚える。

まぁ「ハルマゲドン」「ハルマゲドンの少女」の東三千子のように「救世主は男ではなく女だ」みたいな描写は昔のシリーズからあった訳だけど。そう言えば三千子姉さん全く出番なしでしたな。

そしてついに幻魔との対決の兆しが。残り既に50ページ程。全三巻1920ページのうちの50ページ、0.03%(笑)だが自分の心配をよそに見事幻魔は封印されたのでした。

『かくも静かな、かくもあっけない終末をいったい誰が予想しえたであろう。平井和正が過去41年にわたり営々として築いた物語とともに、幻魔大戦は終わった。』byメガネ

総括


「幻魔大戦は終わってない」という意見もネットでちらほら見受けられるが(他ならぬ平井センセが言ってるのだが)自分の感想としては「完結したな~」という印象を受けた。

いや、アニメ版を観た時に思ったよ「これで終わりかよ!幻魔の大軍勢との戦いは?幻魔大王との決戦は?」って。でもあの時とは状況が変わっている。
  • 幻魔は宇宙の果てから侵攻してくる異形の存在から人間の心に潜む悪の意思、と途中から設定が変わった

  • つまり幻魔を滅ぼす事は実質不可能になった。人類補完計画を発動するか、人類全員ニュータイプに進化して宇宙に上がるかしかない(笑)

  • 物語の落としどころをつけるなら、幻魔が物理的に侵略してきた時点で撃退する事くらい

  • 幻魔の大軍勢というプロットが破棄されたとするなら、幻魔一匹封印すれば十分だろう。下っ端じゃ困っちゃうけど司令官クラスなら申し分なし


なーんて以上は当記事を書きながら考えた事で、ラストシーンの「一抹の寂しさを感じさせる余韻」を感じた事が幻魔大戦は完結したと思う本当の理由かな。納得出来ない、という人がいても否定はせん・・・。

個人的には中国大陸消滅じゃなくて漫画版の月が地球に落下する衝撃のラスト、あれを再現してくい止めて欲しかったなー、なんて妄想した。まぁ平井先生はそんなベタな事しないか。

最後に


結論として3冊9,800円の価値はあったか?と問われると正直言葉に詰まる。(^^ゞ ただ1ファンとして最後まで幻魔大戦を見届けた、という満足感がある。

いずれ幻魔大戦全シリーズの感想を書いてみたい。それには全作品もう一回読み直さないとなー。「幻魔大戦DEEP」は当時ガラケーで読んでいたのでバックアップがない。新規購入せねば。

今はガンプラとYouTubeでいっぱいいっぱいだけど、そっちにケリがついたら即始めよう。(ざっと見積もって5年後ってトコか)元々映画・アニメ・マンガの感想記事を充実させたいという思惑は前からあったのだ。
サイトマップ

全ての記事を表示する

プロフィール

ヘローン

管理人 : ヘローン
性別:男性
生年月日:1964年
自己紹介:マッサージ屋を開業している独身男性。誰に指図命令されるでもなく気楽にやってますが金はないです。(^^;)

趣味
・映画鑑賞、アニメ鑑賞
・プロレス鑑賞
・洋楽カラオケとエアギター
・ガンプラと鉄道模型
・ラーメン食べ歩き

好きな作家:松本零士、平井和正、押井守

好きな音楽:産業ロック、プログレ、70'80'ポップス全般

聖地:新横浜ラーメン博物館

好きな服装:古き良きアメリカン・カジュアル

好きな言葉:男には酒こそ最高のなぐさめ

※ニックネーム「ヘローン」は松本零士大先生「銀河鉄道999」の「夜のない街」より。
過去ログ:「みたび、改名・・・」

※画像は押井守大先生「うる星やつら」の「メガネ」より。あの無意味に大仰なセリフ回しをこよなく愛しています。

Twitterもやってます

 @heroon999

長文や画像をアルバム的に見せたい時はブログ、ちょっとしたネタはTwitterと使い分けています。

また当ブログの更新通知としても使えます。良かったらフォローしてやってくださいませ。 m(_ _)m

ブログ村・人気ブログランキングに参加してます